台風・暴雨による取引停止
 香港は日本と同じく夏から秋にかけて多くの台風が接近します。香港の台風警報はシグナル1、3、8、9、10の5段階あり、10が最大警戒レベルとなります。シグナル1は香港から約800キロ圏内に台風が接近した場合、シグナル3は風速が時速41−62キロメートルに達した場合、シグナル8は風速が時速63−117キロメートルに達した場合などと規定されており、シグナル8以上が発令されると香港証券取引所はすべての取引を停止します。取引時間中や昼休みにシグナル8が発令された場合は発令の15分後に取引が停止されます。

 また、黒色暴雨警報(ブラックレイン・ストーム、1時間当たりの雨量が70ミリを超えた場合)が取引開始前に発令された場合も、シグナル8と同じように取引が停止となりますが、取引時間中や昼休み中にブラックレイン・ストームが発令された場合は、そのまま大引けまで取引が継続となります。

 なお、本土市場ではこのような制度がないため台風で取引が停止になることはありませんが、日本を含む海外の投資家が香港市場を経由する「滬港通」「深港通」でA株の取引を行う場合は、香港市場と同様に取引が停止になります。

 なお、この制度は24年6月に廃止されることが正式に決まり、24年9月23日以降は台風・暴雨警報が出ても取引が続けられることになりました。

警報発令時の取引スケジュール(時間は日本時間)
解除時間取引開始時間
08:00通常取引
08:0008:3010:30取引開始
08:3009:0011:00取引開始
09:0009:3011:30取引開始
09:3010:0012:00取引開始
10:0012:0014:00取引開始
12:0012:3014:30取引開始
12:3013:0015:00取引開始
13:00 終日取引中止
プレオープニング・セッションについては、日本時間7:00までに警報が解除されなければ中止
取引時間中や昼休み中に警報が発令された場合、シグナル8以上は発令15分後に取引停止、ブラックレイン・ストームは大引けまで通常取引
基本編
中国株とは?
1-1 中国株の種類
1-2 本土と香港市場市場の特徴
1-3 本土の株式市場−A株、B株とは?
1-4 本土の株式市場−ST、*STとは?
1-5 香港の株式市場−メインボードとGEM
1-6 香港市場の株式市場−H株、レッドチップとは?
1-7 上場企業数と時価総額は?
1-8 指数には何があるの?
1-9 指数には何があるの?−本土市場の指数
1-10 指数には何があるの?−香港市場の指数
1-11 中国企業の決算発表は?
1-12 配当はありますか?
1-13 有償増資があった場合は?
1-14 中国株に投資するリスクは?
1-15 情報収集はどうすればよいですか?
初級編
投資を始める前に押えておきたい基礎知識
2-1 中国の概要は?
2-2 QDIIとは?
2-3 QFIIとは?
2-4 AH価格差とは?
2-5 AB価格差とは?
2-6 中国本土株の種類は?
2-7 CDR・HDRとは?
2-8 中国証券市場の沿革は?
2-9 非流通株改革とは?
2-10 滬港通・深港通とは?
2-11 並行売買とは?
取引編
各市場の規定はどうなってる?
3-1 取引時間は?
3-2 決済通貨は?
3-3 取引単位は?
3-4 値幅制限は?
3-5 呼び値は?
3-6 取引停止情報
3-7 休場スケジュール
3-8 台風・暴風による取引停止
実際に投資を始めるには?
4-1 取引開始までのステップ5