中国の株式市場は大きく香港市場、中国本土市場に分けることができ、このうち香港市場はさらに主要株を取引する「メインボード」と中小型株を取引する「GEM」という2つの市場に分けることができます。
一方、中国本土市場は、上海と深セン、北京の3カ所に証券取引所があります。このうち上海と深センには、それぞれ国内投資家向けの「A株市場」と海外投資家向けの「B株市場」があり、上海A株市場はさらに主要株を取引する「メインボード」とハイテク株を取引する「科創板」、深センA株市場は「メインボード」と新興のベンチャー企業を取引する「創業板」に分けられています(中小型株を取引する「中小板」は21年4月にメインボードに統合されました)。 北京は21年9月に設立された新しい取引所で、主に中小企業株が取引されています。
中国の株式市場
中国本土 |
上海 |
A株 |
メインボード |
科創板 |
B株 |
メインボード |
深セン |
A株 |
メインボード |
創業板 |
B株 |
メインボード |
北京 |
A株 |
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香港 |
メインボード |
GEM |
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=海外の個人投資家が投資できる市場 |
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=海外の個人投資家が一部投資できる市場 |
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=海外の個人投資家が投資できない市場 |
現在、海外個人投資家が自由に投資できるのは、上海と深センのB株市場および香港市場(メインボード、GEM)に上場する銘柄となっています。また、上海A株市場については2014年11月に導入された滬港通(上海・香港ストックコネクト)制度により、一部の銘柄については制度の枠内で投資することができるようになりました。深センA株市場についても2016年12月に深港通(深セン・香港ストックコネクト)が導入され、一部の銘柄について投資が可能となっています。ただ、上海の科創板、深センの創業板および北京市場については、海外個人投資家が投資することはできない市場となっています。