香港市場では、株式の分割や併合があった場合、分割・併合の発効日から一定期間取引が停止となりますが、従来の証券コード(本コード)とは別に臨時コードが付与され、停止期間中もその臨時コードで引き続き取引ができる制度があります。これを並行売買(パラレルトレード)と呼びます。これは、香港では株券の電子化(ペーパーレス化)が完全には進んでいないため、印刷された株券を保有する投資家に便宜を図るために設けられた制度です。これにより投資家は分割・併合があっても、臨時コードを通じて通常の取引を行うことができるようになっています。ただし、証券会社によっては本コードの取引停止期間中は注文を受け付けていないこともありますので、詳しくはご利用の証券会社にご確認ください。
なお、中国本土市場ではすでに株券が完全に電子化されているため、このような制度はありません。
<並行売買の具体例>
1→3の株式分割が10月19日付で行われたケース